メディアなどで、聞き流すだけで英語が聞き取れるというような教材が紹介されていますが、聞き流しだけで英語を習得するのは無理です。なぜなら、英語と日本語は完全に異なる言語だからです。
例えば、スペイン語とイタリア語のように、異なる言語であっても、使われる単語やフレーズが似ている言語同士は、お互いの異なる言語を学ぶことは比較的簡単で、時間もそれほどかかりません。聞き流しでも身につくかもしれません。
しかし、英語と日本語は、以下のように、共通している部分がないと思えるほど、全く異なる言語です。
このように、英語と日本語は違うものばかりなので、英語を聞き流したり適当にやっていては、英語は決して身につきません。そもそも語順が違うので、日本語と同じように聞き取っていては、分かるものではないのです。
外国人と英語でペラペラ話せるレベルを英語習得とすると、目安時間はだいたい3,000時間と言われています。日本では、中学校や高校などの授業で英語を学習しますが、ここまでで1,000時間は英語に触れています。
残りの2,000時間について、1日6時間の勉強を続けると333日かかります。つまりほぼ1年です。1日3時間であれば666日です。
そのため、目安時間から考えると、英語を習得するにはだいたい1~2年ほどの期間が必要ということになります。これを長いと思うか短いと思うかは人それぞれです。
英語習得までの目安時間は、あくまで目安であるということも知っておくべきです。なぜなら、実際の英語習得までの期間は、使う教材、学習方法、本人の集中度などによって、大きく変わってくるからです。
英語を話せるようになるまでの目安の2,000時間は、本人次第でいくらでも短縮できます。良い教材を使い、良い勉強法で集中して学習すれば、1年ではなく半年でも、外国人と簡単な日常英会話をするくらいならできるようになります。
なるべく短時間で英語を習得するには、それなりのやり方があります。ここでは、その方法について解説します。
英語を短期間で身につけるには、インプットとアウトプットを高速かつ大量に実施していきます。インプットとアウトプットは、以下のことを指します。
覚えることと、それを使うことを繰り返していくことで、英語を短期間で習得することができます。
ただインプットとアウトプットをやっても、その質が高くないと効果は上がりません。質が高い学習とは、以下の2つの要素で決まります。
良い教材を使って良い勉強法を実施することで、必要な学習期間は短縮できます。
さらに学習効果を高めるには、加えて集中力と継続力と学習量が大事です。これらをまとめて一文で表すなら、以下のようになります。 「良い教材×良い勉強法×集中力×継続力×学習量」の5つをベースに、インプットとアウトプットを繰り返していく。
これが、英語を最短で習得する方法です。これら全て揃えば、圧倒的なスピードで英語を話せるようになります。