英語学習を続けていても、テストを受ける機会がなければ、どれくらい伸びたのか分かりにくいものです。勉強時間や覚えた単語数だけでなく、以前より楽にできるようになったことにも目を向けてみましょう。
英語学習の成果は、身近な行動を記録すると見えやすくなります。大がかりな表や細かな採点は必要ありません。無理なく続けられる振り返り方を紹介します。
毎日の学習時間だけを見ていると、忙しくて取り組めなかった日が気になり、続ける意欲を失うことがあります。一日単位ではなく、一週間で何回取り組んだか、合計でどれくらい学んだかを記録してみましょう。
見るべきなのは、休まず続けられたかどうかだけではありません。休んだ後に学習へ戻れたことも、習慣が身に付いてきた証拠です。「月・水・土に各15分」のように記録すれば、自分が続けやすい曜日や時間帯も見えてきます。
ノートには「できたこと」「迷ったこと」「次に試すこと」を一行ずつ書けば十分です。詳しい感想よりも、次に何をするかがすぐ分かる記録の方が、復習を始めやすくなります。週末にまとめて見返してみましょう。
英語力全体を一つの数字で表そうとすると、記録が複雑になります。読む練習なら「内容を一文でまとめられたか」、聞く練習なら「誰が何をしたか分かったか」など、取り組んでいる技能に合わせて一つだけ確認項目を決めましょう。
| 練習する技能 | 記録する内容 |
|---|---|
| 読む | 読み終えるまでの時間と、要点を説明できたか |
| 聞く | 聞き取れた内容と、迷った部分 |
| 話す | 言葉が止まった回数と、話せた内容 |
正解したかどうかに加えて、答えが出るまでの時間も記録しておくと、変化をつかみやすくなります。以前は何度も考えていた表現がすぐに出てきたなら、それも分かりやすい成果です。
毎回違う教材を使っていると、英語力が伸びたのか、問題が簡単だったのか判断しにくくなります。月初と月末に同じ英文を音読したり、同じ質問に英語で答えたりして、その様子を録音しておきましょう。
二つの録音を聞き比べると、読む速さだけでなく、言葉に詰まる場所や発音の変化も確認できます。細かな間違いをすべて数える必要はありません。「前より止まらずに読めた」「答えに一文付け足せた」など、変わった点を一つ見つけます。
同じ課題を使うのは、成長を公平に比べるためです。録音の直前だけ繰り返し練習するのではなく、普段の状態で取り組むと、日々の学習がどれだけ身に付いたかを確かめられます。
数字や録音に表れない成果もあります。海外の動画を見て話の流れが分かった、店で英語の案内を読めた、会話で聞き返せたなど、日常の中で英語を使えた場面を書き残しましょう。
「リスニングが上達した」のような感想だけでは、後から変化を振り返りにくくなります。「字幕を見ずに登場人物の予定が分かった」のように、何ができたのかを具体的に書くのがコツです。小さな出来事でも、数が増えると学習の手応えにつながります。
前回より結果が悪くても、すぐに英語力が下がったと判断する必要はありません。教材の難易度が上がっていたり、疲れている時間帯に取り組んでいたりすると、結果にも差が出ます。以前の記録と比べるときは、教材や制限時間などの条件をできるだけそろえましょう。
同じ条件で取り組んでも変化が見えない場合は、目標と練習内容が合っているかを見直します。会話で言葉が出るようになりたいのに、単語を読む練習だけを続けているなら、覚えた表現を声に出す時間を加える必要があります。
成果を記録する目的は、自分を採点することではなく、次に取り組む内容を決めることです。できなかった項目を増やすのではなく、前回より迷いが減った部分を探し、その少し先を次の目標にしましょう。
英語学習の成果を可視化するには、学習時間に加えて、以前より楽にできるようになった行動を記録します。一週間の学習量を振り返り、同じ課題を定期的に試すと、小さな変化にも気付きやすくなります。独学では成果を判断しにくいと感じたら、英会話スクールで実際に会話し、講師から助言を受ける方法もあります。